なるべく日本語として自然になるように一部直訳ではない箇所がありますが、だいたい合ってる思います。Developing an official iOS app for Mastodon

Mastodonの公式iOSアプリの開発
「なんで”Mastodon”ってアプリは無いの?」

Mastodonは、APIファーストという点で現在のTwitterとは一線を画しています。(Webで使える全ての機能はAPI経由でも利用可能です。実のところ、MastodonのWebUIはブラウザで動くAPIクライアントに過ぎません。)サードパーティアプリの台頭は初期のTwitterを成功に導きました。いくつかの革新的な機能はサードパーティ由来です。例えばリツイートという機能はもともと非公式アプリから生まれたものですが、今ではMastodonにも同様の機能が搭載されるほどメジャーになりました。MastodonのユーザーはUXが違う様々なアプリから好きなものを選べます。これは素晴らしいことです。

しかしながら、このことは弱点にもなっています。新規ユーザーからよくMastodonアプリはどこにあるのか、どうしてないのか、いつリリースするのかとよく聞かれることから明らかです。joinmastodon.orgやWebUI、Mastodonサーバーのトップページ(/about)などいろいろなところでサードパーティアプリのことを説明していますが、依然としてMastodonというアプリが存在しないことは新規ユーザーに対する高い障壁であり続けています。

Mastodonというアプリが無いせいで、アプリストアで探す人を振り向かせるチャンスが失われています。例えば、Mastodonが今後脚光を浴びてトレンドに載ることが難しくなることが考えられます。人々がネイティブアプリを探せないまま興味を失ったり、いろんなサードパーティアプリに分散してしまうからです。サードパーティアプリは、全てとは言いませんが多くは新規登録機能を持っていないなど、始めてMastodonに触れる人を優先していません。有料のサードパーティアプリもあって当然ですが、新しいソーシャルネットワークを試してみようとする人が課金するとは思えません。

つまり、私たちは公式の無料でダウンロードできて、初心者に優しいMastodonアプリを必要としています。最終目標はWebUIと同じだけの機能を備え、今後追加されるであろう新しいAPIのリファレンス実装となることです。より多くの新規ユーザーをMastodonに呼び込むことで、全てのサードパーティアプリにとって潜在的なユーザーが増えることになります。もしアプリ開発者にとって自分のアプリに不足している機能を追加しようという動機につながるのであれば、それも良いことです。

私たちはまず公式のオープンソースなiOSアプリを開発することに専念します。すでにアプリに必要な機能はリスト化してあるので、夏までにApp Storeに最低限利用可能なものを出したいと思います。長い間Fediverseに貢献してきたSujitechのエンジニア、Meetupやthe New Yorkerアプリで知られるニューヨークのエージェンシー、LickabilityのUXデザイナーとチームを組みます。

このプロジェクトは2021年2月8日に始動します。

開発にかかる費用を捻出するためにMastodonのPatreonに新しいマイルストーンを作成しました。企業であれば、直接Mastodonを支援することもできます。こちらのほうが手数料や税法上有利です。Mastodonを応援してくださっている全ての方々に感謝します。続報をお楽しみに!